優勝候補の磐田東は、1-4で常葉大菊川に敗れ、涙をのんだ。この試合を最後に、43年間の監督生活に幕を閉じる山内克之監督(65)は「力負けと言っていいんじゃないか。今年はいろいろあった中、3年生を中心によくやってくれた。彼らには感謝しかない」。掛川西を3度、浜名を1度、甲子園に導いた名将は、定年のため勇退する。

選手たちは大粒の涙をこぼしながら、山内監督と握手をした。プロ注目の二俣翔一捕手(3年)は、指揮官との握手後に崩れ落ち「1年生のころから試合に出していただき、よくアドバイスもいただいた。監督に夏の県大会通算100勝を届けられず、申し訳ない」と唇をかみしめた。

この日は、相手投手の厳しい攻めに苦しみ、3打数無安打。「相手の方が実力が上だった。練習して、追い抜けるように頑張りたい」。今後は、念願のプロ入りを目指して練習を継続。8月以降にプロ志望届を提出する。【河合萌彦】