関東第一が、ノーヒットノーランで秋初戦を突破した。新宿に6-0と快勝。先発したエース市川祐投手(2年)が、9回を投げて無安打無失点2四球と完璧な投球を披露した。

変化球狙いの新宿打線に、キレのある直球で押していき、15三振中14個を空振りで奪った。「スライダーと真っすぐがよかった。うれしいです」と高校入学後、初めての快挙を喜んだ。打撃では8回2死の場面で左翼へソロ本塁打を放つなど、4打数3安打2打点。投打にわたる活躍だった。

新宿シニア出身で、1年夏に甲子園のマウンドを経験した最速143キロ右腕。184センチ、82キロと恵まれた体格から力のある直球を投げ込む。早くも来秋のドラフト候補にも挙げられる。今夏の東東京独自大会決勝、帝京戦ではサヨナラ安打を打たれて敗戦投手となった。「チームの流れを持ってくるような投球をしたい」。夏の悔しさを糧に、16年以来のセンバツをつかむ。