夏の甲子園の決勝は「智弁対決」が決まった。準決勝第1試合で智弁和歌山が近江(滋賀)に快勝。第2試合は智弁学園(奈良)が京都国際に競り勝ち、兄弟校の決勝対決が実現する運びとなった。

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◆元プロ監督が決勝 智弁和歌山・中谷監督は同校で97年夏の甲子園優勝後、捕手として同年ドラフト1位で阪神入団。楽天、巨人でもプレーした。元プロ監督の決勝進出は08年夏の常葉学園菊川・佐野心監督(元中日)以来。優勝すれば86年春の池田・蔦文也監督(元東急)以来となる。また、選手と監督の両方で優勝を経験すれば、最近では08年春の比嘉公也監督(沖縄尚学)以来になる。

◆中谷仁(なかたに・じん)1979年(昭54)5月5日、和歌山県生まれ。智弁和歌山では2年次の96年センバツで準優勝。97年は主将を務め、同校初の夏の甲子園優勝。同年ドラフト1位で阪神に入団し、楽天、巨人でもプレー。現役時代は捕手で通算111試合に出場。打率1割6分2厘、4本塁打、17打点。17年春に智弁和歌山のコーチになり、18年8月に監督に就任し、翌19年にセンバツ8強、夏は16強に導いた。甲子園通算成績は8勝2敗(不戦勝を含む)。