聖地で芽吹き、日本一の花が咲く。第94回選抜高校野球(甲子園)が19日、1日遅れ(前日18日は雨天中止)で開幕した。4年ぶり6度目出場の聖光学院(福島)は、宿舎で開会式を見て気持ちを高め、その後約2時間の練習。20日の二松学舎大付(東京)との初戦に向け、臨戦態勢を整えた。「春の全国王者」を懸けた戦い。チーム一丸で駆け上がっていく。
【一覧】センバツ出場32校完全データ 戦力評価、主なOB・OG付き
春の甲子園に向かう覚悟はできた。赤堀颯主将(3年)は「開会式をテレビで見て、いよいよ勝負の時がきた。そういう思いになりました」と、現在の心境を明かした。午後からは大阪・豊中市内で最終調整。二松学舎大付との初戦に向け、打撃練習などで汗を流した。
あの悔し涙を糧に一冬を越した。昨秋の東北大会決勝。花巻東(岩手)に1-4で敗れ、新チーム発足時に掲げた「秋の明治神宮大会優勝」の目標を達成できなかった。センバツ出場は当確としながらも、敗戦後は涙をこらえきれず、その場で泣き崩れた。打撃面での課題が浮き彫りとなり、冬は徹底的にバットを振った。赤堀主将は「冬場から作り上げてきた打撃が自分の中ではある。作ってきたものを信じて、いつも通りにやっていきたい」と言葉に力を込めた。
無欲で過去最高の「8強の壁」を乗り越え、東北勢初の日本一を実現させる。赤堀主将は「自分たちの過去を捨て去って、過去を引っ張らず、未来を見ず、1球に、今に集中して戦っていきたい。『勝ちたい、打ちたい、抑えたい』という選手それぞれの思いがあると思うけど、そういうことを言わずに(甲子園に)立たせてもらうことに感謝して、ひたむきに謙虚に野球をやっている姿を見せたい」と意気込んだ。「聖光の春」がいよいよ幕を開ける。【佐藤究】


