東海大札幌の左腕エース門別啓人と、唐川侑大捕手(ともに3年)が20日、2人そろってプロ志望届を提出した。

今春に最速150キロを計時、ドラフト上位指名も期待される門別は「160キロ」と「新人王」を、プロ入り後の目標に掲げた。小学校入学前に札幌ドームの日本ハム戦を観戦した際に父竜也さんから「プロ野球選手になるっていうのはすごいこと」と聞かされた。直後から野球を始め、「絶対にプロになる」と心に決めて、1年ごとにレベルを上げてきた。入学直後140キロだった球速は、約2年で10キロ上がり、全国的にも注目を浴びる左腕となった。「今はワクワクしかない」と、指名を心待ちする。

捕球から二塁への送球タイムで1・78秒を記録、高校通算20本塁打という強肩強打が魅力の唐川捕手は「首位打者も狙える“打てるキャッチャー”を目指す」と、強気に話した。父幸治さんは、かつて社会人野球の日本製紙石巻や同旭川で活躍。小1で野球を始めた時から指導してもらった父と、パドレスのダルビッシュ有投手にあやかり「侑大」と名付けてくれた母に「プロ入りで恩返しがしたい」と言う。

高校時代に2人が一緒に夢見た甲子園出場はかなわなかった。今後はそれぞれが、自らの力で道を切り開く。門別、唐川とも「どこ(のチーム)に指名されても行くつもりです」と力強く言い切った。