松井裕樹投手(28)のパドレス入団決定を、恩師たちも喜んでいる。

桐光学園(神奈川)2年夏に、甲子園で1試合22奪三振の大記録を打ち立て、そこからスターダムに駆け上がった。

同校の野呂雅之監督(62)は卒業時、こんな“贈る言葉”をかけたという。

「5年後、10年後の松井裕樹を楽しみにしてるよ。どんどんハードルを上げていってほしい。10年後にとんでもないところに行ってくれるのを楽しみにしてるよ」

とんでもないところ-。決して特定の場所や所属を意図したものではない、観念的なものだったという。しかし教え子は楽天で順調にセーブ数を積み重ね、願った通りの10年後にメジャーリーガーになった。

「メジャーリーグに行くことが、とんでもないところ…なのかは分からないし、この先ワールドシリーズ優勝に絡んだり、WBCにまた選ばれたりとかあるかももしれないけれど、でも本当にもっとびっくりさせてもらいました。鳥肌が立つくらいの10年後。うれしく思います」

神奈川・青葉緑東シニアから桐光学園に進んだ。中学当時、同シニアにはもう1人の好左腕がいたが、塩脇政治野球部長(56)は松井にほれた。「まっすぐをビュンビュン腕振って、一生懸命投げてて」。

入学してから、それだけではない「人間松井」を知り、今に至る。

「性格がとにかくいいです。探究心があるし、友達が大好き。あいつの周りにはいつも人が集まるんです。今でも全然偉そうにしない。友達が大好きなんだよな~、ほんとに」

とんでもない域に達しても、変わらぬ人となり。母校は心から、大きくなった卒業生にエールを送っている。【金子真仁】

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