滝川の最速153キロで高校通算15発の投打二刀流、新井瑛太投手(3年)が初戦突破に導いた。「勝つことができて一番良かった」と笑顔を見せた。
初回、2死から中前へ強烈な打球でチーム初安打をマーク。1-0の5回には1死二、三塁から遊ゴロ。相手の好守に阻まれたが、三塁走者を生還させた。「ゴロを転がせばかえってこれると思ったので低い打球を意識した」とこの回3点を奪ってリードを広げた。新井は1安打1打点だった。
投げてもこの日は最速149キロを計測。1、2回と併殺打に仕留めて落ち着いた。6回には押し出し四球で1点を返されるが、7回にはピッチャーライナーに好反応。飛び出した一塁走者もアウトにしてピンチを脱した。終盤はピンチの連続も最少失点で切り抜けるなど、冷静なマウンドさばきでリードを保った。9回を投げきり、6安打2失点で完投勝利となった。
ドジャース山本由伸を参考にフォームをコンパクトに修正。「タイミングが合っているクイックとワインドアップを組み合わせて投げたら良かったので変えた。出力も上がっているかな」と手応えをつかむ。球数を意識しながらゲームをコントロールして完投につなげた。
滝川は滝川中時代の1937年(昭12)に甲子園ベスト4に入るなど、春夏19度の出場を誇る強豪校。ただ、80年を最後に遠ざかっており、45年ぶり聖地へまずは初戦を突破した。
新井はエースで主軸で主将としても最後の夏を迎える。「自分の結果よりチームが勝つのが一番。少し自分を殺してでもチームの役に立てればいいと思ってバッティングもピッチングもできれば。古豪と言われてきた滝川を強豪校と思われるように少しでも上の順位を目指して甲子園を目指してやっていきたい」と力を込めた。

