オールジャパンは終盤に強かった。連覇を目指す日本は劇的サヨナラでパナマを下し、2大会連続で決勝進出を決めた。4点を勝ち越され迎えた8回裏に追いつくと、9回裏に1死満塁から岡部飛雄馬内野手(3年=敦賀気比)のサヨナラスクイズで決勝点を奪った。14日の決勝は米国と対戦する。

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チーム日本は強かった。一時は4点差も、粘り強く同点に追いつくと延長9回タイブレークの1死二、三塁から坂本が申告敬遠で満塁に。打席には1番岡部。「坂本が申告敬遠。1本で黙らせてやろうと思いました」と意気込んだ。フルカウントに追い込まれたところで、小倉全由監督(68)のサインはストライクスクイズ。「サインミスかと思って、もう1度見直したんですが、やっぱりストライクスクイズ。苦手ではなかったので」と、バットに力を込めた。何度も練習してきた三塁線へ転がし、サヨナラを決めた。

気迫の投球が攻撃に流れを呼んだ。8回、タイブレークで4点を先行され、なおも2死満塁から4番手の中野がマウンドへ。「経験してきた間合いというのがあるので、そこをうまいこと生かせました」。1球でピンチを脱しほえたが、頭の中は冷静だった。5-5の9回には野選などで1死満塁とされたが、145キロの真っすぐで三ゴロ併殺。無失点で切り抜けた。中野は「今夏、大阪大会の決勝戦でタイブレークで負けた。そのシーンを思い出していました」。バントを決められ、追い込んでから適時打を打たれ敗戦。「今日はバントを阻止して、1死一、二塁。気持ち的にも余裕があったし、裏の攻撃があることを考えていました」。冷静に打ち取り、攻撃につなげた。

投打ともに、粘り強く勝利につなげた。小倉監督は「選手がよくやってくれた。もうそれだけですね」と笑顔だ。「これはね、オールジャパン。選手のつながりだと思います」。強くたくましく成長する日本。頂点が見えてきた。【保坂淑子】

◆1、2位決定 スーパーラウンドは13日の結果を待たず上位2チームが決まった。日本は13日の台湾戦に敗れ、4勝1敗で米国と並んでも直接対決に勝っているため1位が確定。2位は米国、韓国、台湾が3勝2敗で並ぶ可能性もあるが、直接対決の結果で米国が2位となる。

▼日本が2大会連続で決勝進出。日本代表のU18W杯(旧AAA世界野球選手権)決勝進出は通算6度目。過去は大学生の選抜チームで出場した82年と、高校日本代表で出場した04、13、15、23年に進出しており、23年の前回大会決勝では台湾を2-1で破り初優勝した。米国との決勝は82年●4-10、13年●2-3、15年●1-2と3戦3敗だが今回はどうか。

【U18】日本がタイブレークサヨナラスクイズで決勝進出 米国も決勝進出決める/詳細