高校野球の強豪・天理高(奈良)の2年生部員(17)が女性医師(27)に抱きついたとして、奈良県警天理署に強制わいせつ容疑で11日までに逮捕された。逮捕容疑は8月30日午後8時45分ごろ、天理市のアパートに帰宅した女性医師に声をかけて呼び止め、正面から抱きついて胸などを触った疑い。

 女性医師が今月2日、市内の駐輪場で生徒を目撃。同署は防犯カメラの映像などから捜査を進めていた。生徒はおおむね容疑を認めているという。同校によると、生徒は今夏の甲子園大会ではベンチ入りしていなかった。

 天理高は甲子園に夏24回、春19回出場し、春夏通算3度の全国制覇を誇る。今夏の甲子園は2回戦で敗退した。

 来春のセンバツ出場がかかる秋季県大会に21日の2回戦で初戦を予定しているが、出場の是非については前日10日に奈良県高野連に口頭で事情を報告、今後はあらためて文書で報告し、指示に従うという。当面、13日までの練習を自粛する。「本校の生徒がこのような行為を犯して誠に申し訳ない。情報を集めて対応を検討したい」としている。