全国高校野球青森県大会の組み合わせ抽選会が24日、青森市の青森県総合社会教育センターで行われ、出場75校の対戦相手が決まった。部員不足で過去2年、出場できなかった中里は今回、登録メンバーぎりぎりの9人で、3年ぶりの出場にこぎつけた。初戦の相手は十和田工に決まり、チームとして8年ぶりの白星を目指す。
3年ぶりに、中里の名前が抽選会場に響き渡った。「中里高校、67番!」松橋宏樹主将(3年=投手)が高らかに告げた。慢性的な部員不足で、公式戦は一昨年春の五所川原地区予選以来、出ていない。球児にとって一番の晴れ舞台の夏も、過去2年は不出場。3年生にとっては、今回が最初で最後の夏となる。
最近まで、出場できるかどうかは微妙だった。だが「選手たちがどうしても出たいと言ってきた」と脇川雅仁監督(52)はナインの熱意を指摘する。3月の時点で部員は3人だけ。4月以降、1、2年生の7人が入部し10人となった。だが1人は転校生のため、規定により出場できず登録選手は、ぎりぎりの9人。校内で話し合いが持たれ、最終的に里村英博校長が決断、出場をナインに直接、告げた。「うれしかった!」と松橋は、その時のことを振り返る。
昨年まで、3人の3年生は他校に出掛けて練習をさせてもらった。今年は自分たちのグラウンドで練習ができた。脇川監督は野球経験がなく、中泊町役場勤務の越野進一さん(36)がコーチを買って出てくれた。越野さんは八戸工大一の捕手、主将として90年夏の甲子園に出場した人。その厳しい指導を受けてきた。
スクールバスの最終の出発が早いため、父母たちが交代で車で送迎し、遅くまで練習できるようになった。多くの人の協力で実現した夏の晴れ舞台。「9人なのでケガに気をつけ、3年間やってきたことを全部出し切って、悔いのない戦いをする」。松橋は言葉に力を込めた。【北村宏平】

