<高校野球青森大会:青森3-2三戸>◇15日◇2回戦

 青森が三戸を3-2で下し3回戦に進出した。2-2で迎えた9回裏2死二塁から、1年生の5番西巻良祐捕手が右中間二塁打を放ち、サヨナラ勝ち。エース石郷岡孝太(3年)が4安打2失点に抑えた。60年まで4度甲子園出場の古豪が劇的勝利で初戦突破した。

 緊迫した試合にけりをつけたのは、背番号20の西巻だった。好投を続ける三戸・高森智也(3年)の初球をたたき、打球は右中間にはずんだ。二走の今捷覚(こん・しょうこう=3年)が、ガッツポーズでホームイン。ナインがベンチから飛び出した。

 西巻は「打ったのは真ん中低めのカーブ。真っすぐを狙っていたが、来た球に自然に反応した」と話した。それまで死球で一度出塁したが、あとの3打席は内野ゴロに打ち取られていた。175センチ、86キロの堂々たる体格だが、そこは1年生。初めての夏の大会に「最初は緊張で周りが見えなかった」と笑った。

 185センチの大型右腕・石郷岡は4安打3四球6奪三振で2失点の好投。「四球や余計なボールを出したり、出来はまだまだ」と自分に厳しい。西巻とは、6月からバッテリーを組んだ。「捕手のリードは、まだ1年生。でもフォークなどもちゃんと受けてくれる。打撃は3年生に交じっても目立ってます」とたたえた。

 里村輝監督(33)は「西巻はやっと最後に打ってくれた。石郷岡もよく投げた。苦しかったが、みんな笑顔で元気よくやっていたので、勝利を信じていた」と話した。県内トップクラスの進学校で、勉強との両立に厳しい日々が続くが、チームは明るく結束も固い。西巻は「3年生の先輩たちと1試合でも多く一緒にやりたい」と勝ち進む決意だ。【北村宏平】