<高校野球青森大会:五所川原農林2-0弘前学院聖愛>◇16日◇3回戦

 五所川原農林が、仙庭功也投手(3年)の4安打完封の好投で、弘前学院聖愛を2-0で破りベスト16入りを決めた。青森屈指の左腕が、昨年ベスト8の強豪を相手に、今年初完封を達成。黒滝将悟主将(3年)の適時二塁打などで挙げた2点を守りきった。

 左横手投げから、テンポよく投げ込んだ。被安打4のうち、3本はバントヒット。6回の2死三塁、7回の1死二、三塁のピンチも仙庭は、後続をピシャリと抑えた。1死球8奪三振。後半は3アウト目を取るたびにガッツポーズを見せ、ナインとグラブタッチ。好調さを体で表した。

 仙庭は「今日は良かった。得意な外角へのストレートが決まった」と笑顔で話した。春は、いまひとつ不調。センバツ21世紀枠の東北地区候補校に選ばれ、冬から春に照準を合わせた練習を行ってきた。結局、落選したが、仕上がりのサイクルが春は乱れた。だが、自力で甲子園を目指す最後の夏、調子は最高に仕上がった。

 昨年春の県大会地区予選の五所川原戦で、ノーヒットノーランを記録した。秋は県大会3位で東北大会に出場。だが順風満帆だけではなかった。酒田南との1回戦で、2-0で迎えた9回裏2死から同点にされ、延長10回で敗戦。「あの試合で1球の大切さをあらためて思い知らされた」と仙庭は振り返る。

 この日は、同様な展開ながら同じ失敗は繰り返さなかった。そんな仙庭を平山智順監督(37)は「仙庭は本当に、よく頑張ってくれた。最後の一人を確実に打ち取った。守ったバックもすごい」とたたえた。【北村宏平】