<高校野球東東京大会:関東一9-5帝京>◇18日◇4回戦
東東京の注目対決は、関東一が帝京に逆転勝ちして春夏連続の甲子園に一歩前進した。2点を追う3回に一挙4点を奪い逆転。その後も小刻みに加点して、9-5で逃げ切った。帝京の3年連続出場の夢は4回戦で断たれた。西東京には早実が登場、小川相手に6点をリードしたが、突然の雨にノーゲームとなった。19日は南北海道で決勝が行われ、全国3校目の代表が決まる。
関東一ナインは帝京を下すと、真っ先に三塁側応援席へ駆け付けた。「先輩、勝ったぞ」「借りは返した!」。スタンドのOBへ向け絶叫した。うれし涙を流す選手もいた。1年前の東東京大会はこの日と正反対の悔し涙だった。準決勝、相手は同じ帝京。1-7から3-7として「さあ、これから」のところで雨がひどくなり、7回降雨コールド負けとなった。ナインは「帝京に借りを返したい」の一念で、この1年間を戦ってきた。
2点を先行されても、ひるまなかった。米沢貴光監督(32)も「あきらめずに食らいついて行け」と指示した。「去年の帝京は大田(阿斗里=横浜)、中村(晃=ソフトバンク)らがいて穴がなかった。今年の方が(勝つ)チャンスはある」(同監督)とみていたからだ。
1点差と迫ってなおも続いた3回2死満塁。5番玉井駿佑内野手(3年)は、相手投手の得意球スライダーに食らいついた。「5球続けてきた。タイミングが合い、しっかり打ち返せました」。中越えの走者一掃打で一気に逆転した。直後に登板したプロ注目の高島からも2点を奪い勝利を決定づけた。
昨夏の大会を経験している広瀬公秀主将(3年)も8回、2点二塁打で気を吐いた。「昨年の3年生が喜んでくれてうれしい。でもこれからが大事」ときっぱり。春夏連続出場へ、まだ第1関門を突破したばかりだ。【佐々木紘一】

