<高校野球新潟大会:新潟県央工3-2佐渡>◇23日◇決勝

 新潟県央工が延長11回の末、佐渡を3-2で破り、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。この日も盤石リレーで逃げ切った。1点リードで迎えた延長11回裏無死一、三塁のピンチにも6回からマウンドに立つ古村祐也(2年)は動じなかった。「スタンドの声援がすごくて、力をもらえた」。3者連続で内野ゴロに仕留めてホームを踏ませなかった。

 新潟大会6試合、すべて継投で乗り切った。エース石田貴行(3年)と2人でのリレーは3回戦から5試合連続。2失点で試合を作った石田は「古村が安定しているので、今日も初回から全力投球でした」と後輩に全幅の信頼を寄せる。

 鈴木春樹監督とこの日対戦した佐渡の深井浩司監督は柏崎が03年のセンバツに21世紀枠で出場した時の監督と部長という盟友。ともに初の甲子園をかけ戦い合った深井監督に「佐渡の分まで頑張ってきます」と握手を交わし、健闘をたたえ合った。