＜高校野球福岡大会＞◇２３日◇準決勝

　東福岡が３年ぶりの甲子園に王手をかけた。１年生パワーで東海大五を７－５の逆転で破った。１点を追う４回から公式戦初先発となる森雄大投手（１年）が登板。４回に１失点とリードを広げられたが大量失点は許さず味方の逆転を呼んだ。公式戦デビューにも「やるしかないと思って気持ちで投げました」と度胸満点。毎回走者を背負いながらリードを守り９回まで投げきった。

　打のヒーローも１年生の入江達博内野手だ。同点の６回２死一、二塁の場面で右翼フェンス直撃の２点タイムリー二塁打を放ち逆転。「細かいことを考えず思い切り行きました」と笑みがこぼれた。準々決勝の小倉戦に続く逆転勝ちにムードは上昇中。３年前も逆転勝利続きで甲子園を決め「逆転のヒガシ」と呼ばれた。「最初から大量点を取った方が楽」と葛谷修監督（５２）は笑うが、先輩の「伝統」を受け継いだナインが必ず甲子園を決めてみせる。【前田泰子】