宮崎県で大きな被害を出した口蹄(こうてい)疫の影響で無観客試合を続けてきた宮崎大会が、ようやく通常開催できる見通しとなった。宮崎県高野連は25日、会見を開き27日午前に県内ですべての制限が解除された場合、同日の準決勝と翌日の決勝を通常開催とすることを発表した。

 16日の開幕から現在まで苦情やトラブルはなかった。だが出場選手の関係者が涙ながらに「スタンドに入れてほしい」と訴える場面もあったという。「無観客は断腸の思いの決断でした。最後になって通常開催ができれば幸せなことです」と高野連の猪股整理事長(55)は話した。多くの観客が集まることを想定して防疫体勢も強化。さらに強力な噴霧器を購入し、入場者の消毒を行う。ようやく宮崎大会にも通常の応援風景が戻ってきそうだ。