アレックス・ラミレス監督が珍しい勝負手に出た。
延長11回。6番石川雄洋が四球を選び、2死一、二塁となったところで代打を出した。
選んだのは野手ではなく、バッティングセンスを高く評価している投手のジョー・ウィーランドだった。
昨季は広島戦で3本塁打を放ち、今季は中日戦で1本放っているウィーランドは初球からフルスイング。しかし、落ち着いてボール球は見極め、フルカウントから変化球を見逃して四球を選んだ。
満塁となったところで、倉本が初球を右前打を放ち、サヨナラ勝ちした。4試合ぶりの勝利に笑顔のラミレス監督は、代打ウィーランドの起用について「広島に強いと分かっていたので、11回に本人に『準備しといて』と言った。シチュエーションがきたら、迷うことなく送り出した」とうれしそうに話した。