巨人菅野智之投手が阪神打線に7安打を許しながらも、7回1失点で12勝目を挙げた。

2回に陽川の先制ソロを浴びたが、すぐに切り替えた。「打ったバッターがうまかった。バットの軌道にうまく乗せられた」。3者凡退は3回の1度だけだったが、5回まで得点圏には走者を置かせなかった。

5点リードの6回。1死から福留に四球、糸井に右前打を打たれ、一、二塁とこの日唯一のピンチを招いた。それでも陽川を投ゴロ、大山を右邪飛に打ち取り、難なくしのいだ。

7回を119球でまとめ、救援陣にマウンドを託した。「前回は完封がちょっと頭にあって、慎重にいった部分があった。前回の反省を生かして投げられました」と1日の中日戦で7回に一挙4失点した失敗から、すぐに修正。「僕も機械じゃないので、毎回最後まで投げられるわけじゃない。もちろん毎回最後まで投げたいという気持ちは持っている。今日はあそこが潮時かなと」と納得顔だった。

5回には1死から右前打を放ち、1イニング3発につなげた。「バットを持っている以上、何かを起こさないといけない。自分でもうまく打てたなと思う。考えて何かアクションを起こせば、いいことがあるんだなと」と9人目の打者として役目を果たした。

残り17試合とし、エースのフル回転にも期待がかかる。「万全の状態でマウンドに上がれるように、毎日それだけを考えて過ごすだけです」と次を見据えた。