チームでただ1人、1度目の交渉で保留していた中日田島慎二投手(28)が25日、ナゴヤ球場で2度目の契約更改交渉に臨んだ。約20分、球団と交渉したが、前回提示額と変わらず、4000万円減の7000万円でサインした。

守護神を期待された田島は今季精彩を欠いた。30試合に登板、0勝4敗15セーブ、1ホールド、防御率7・22と、救援失敗が目立ち、2度の2軍落ちも経験した。「悔しさもあった。恥ずかしさもあった。もう1回新しい自分を作り上げるようにやっていきたい」と、来季の再出発へ気持ちを切り替えた。

与田新監督は、かつて竜の守護神を務めた。「気持ち、フォームに焦りがある。冷静になって、キャッチボールからやっていけば、1日、1日変わってくるから」と、指揮官から直接エールを送られた。

「抑えが固定されないと強いチームになれない。与田監督が言うように優勝したい。僕も入団してから1度も経験していない。チームが一丸になれば無理じゃない」と田島。今季は田島の不振から鈴木博、ロドリゲス、佐藤と守護神が目まぐるしく入れ替わった。日替わり守護神に、自らピリオドを打ち、優勝へのピースとして復活することに力を込めた。(金額は推定)