巨人原辰徳監督(60)が10日、代走のスペシャリスト「鈴木尚広2世」の出現を求めた。

今季からコーチに就任した鈴木1軍外野守備走塁コーチは、巨人歴代3位の通算228盗塁を誇る。1度も規定打席に到達していない選手で初の通算200盗塁を記録し、代走盗塁数は歴代最多の計132盗塁をマークした。

原監督は「今季どうしてもつくりたい戦力は『尚広2世』。彼を最後に使う場面を考えながら用兵できたのは、監督として非常に心強かった。その枠はきちんと空けておく。4~5人の候補がいる」と言った。

俊足の重信、吉川大、松原らが候補に挙がり、真剣勝負の中でスペシャリストを育てる。「尚広の時も彼に走らせてゲームセットが何回かあったが、1回も責めたことはない。少々平均点が悪くても一芸に秀でるという点で、注目して育てたい」。シーズン中も積極的に走らせながら適性を見極めていく考えだ。