楽天則本昂大投手(28)の19年シーズンは、球界最高峰の投げ合いから幕を開ける。

実戦初登板として先発を予定している23日の巨人とのオープン戦(那覇)では、相手も球界のエースである菅野智之投手(29)の先発が見込まれる。「実戦1発目の相手がジャイアンツで菅野さん。特別な1試合になる。オールスターを入れると(投げ合うのは)4度目ですが、マッチアップは楽しみだし、大事にしたい」と気持ちの高ぶりを隠さなかった。

19日の沖縄・金武町キャンプではブルペンで4年目の堀内謙伍捕手(21)を相手に68球。堀内がミットの芯を外すと交代のジェスチャーを見せてニヤニヤ笑う場面も。キャンプ前から「自分でもビックリするくらい(今までで)一番いい状態」と繰り返してきたが、そんなほほ笑ましい振る舞いからも、順調な調整ぶりがにじむ。チームのオープン戦初戦でもある巨人戦のテーマも明確。「自分の今の変化球だったり制球に、打者がどういう反応を示すのか。相手あってのこと。それは、ブルペンでは分からないので」と設定した。

巨人戦の後は、台湾遠征中の3月1日ラミゴ戦の登板も決まっている。「実戦で投げてから(結果を踏まえて開幕に向けた)逆算を始めていきたい」。2年連続6度目の開幕投手へ突き進むべく、まずは菅野との勝負でオフの成果を披露する。【亀山泰宏】