ソフトバンク千賀滉大投手(26)が25日、2年連続の開幕投手を務めることが決まった。

24日のオープン戦オリックス戦中止後に、チーム宿舎で監督室に呼ばれ、3月29日西武戦での先発を告げられた。

「1年間しっかりローテーションを守って、チームの投手陣を引っ張ってほしい。今年はお前に託す」。工藤監督からの熱い思いを受け取った右腕は「うれしかったですし、今年はオフからそういう気持ちで取り組んできた。さらに、やらなくちゃいけない気持ちになりました」と気合を入れた。

開幕を投げるだけではない。1年間投手陣の柱として引っ張る役割も期待される。千賀自身も「そろそろエースになっていい年と監督にも言ってもらった。そういう風になれるように全うしたい。去年はやりたくない気持ちもあったけど、今年はやらなくちゃ、という気持ち。すごい楽しみな1年です」と、自らつかんだ大役をステップに「エース」への道を歩む1年にするつもりだ。

昨年の開幕オリックス戦では1安打無失点の好投だったが、直前に右腕の張りを訴えていたこともあり7回でマウンドを降りた。チームは勝ったが降板後の8回に柳田が決勝打を打ったため、自身に白星は付かなかった。「今年はもう少しやりたい。最後まで投げたい。去年は試合を壊さない程度に投げられれば、と思っていたけど、投げきる気持ちでやりたい」と完封宣言で自らを鼓舞した。【山本大地】