大腸がんからの復帰を目指す阪神原口文仁捕手(27)が、ウエスタン・リーグ中日戦で実戦復帰した。8回1死から代打で出場。昨年10月13日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、207日ぶりとなる実戦出場で、大きな右飛だった。試合後の一問一答は以下の通り。

 

-あらためて今日までどんな思いで

本当にまず今日が迎えられてすごくうれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいですね。本当になるべく早くという気持ちで、たくさんの人に支えてもらってやってきたので、今日を迎えられて良かったなと思います。

-久しぶりの試合

打席に入る前まですごく緊張感が自分の中にあって。バット出るかなって少し不安だったんですけど、打席に入ったらいつも通りというか、久しぶりだったんですけど、いつもと変わらない気持ちでできたかなと思います。

-打球の手応え

自分のスイングがしっかり一振りでできたので、良かったかなと思ってます。

-打席で心がけていたこと

そこまでの余裕がなくて、緊張感がすごくあったので、特に意識することはなかったです。

-試合後にマイクパフォーマンス

まさか自分に来ると思わなかったんで、思ったことをそのまま言った感じです。

-ファンにメッセージを

今日も暑いなか、メディアの皆さんもそうですけど、最後まで試合を見ていただいて、チームも勝ってすごく良かったですし、僕自身これから少しずつですけど、どんどん出場機会を増やしてまた1軍の戦力になるために結果を出して、やっていきたいと思ってます。

-久しぶりの打席でファーストストライクをスイング

打席入る前まですごく緊張してたので、ベンチ裏でもすごく「緊張してんな」って言われてたので。確かにもう緊張してたので。打席の中では意外といつも通りというか、いままで通りの打席の心境で、しっかり1球目ボール球見送れたので、次はしっかり自分のスイングをしようと思って振りにいきました。

-ベンチに向かう時は自然体に見えた

試合前は特に緊張感なく、いつも通り。(ベンチ入ってから緊張)そうですね、はい。久しぶりの感じだったので。

-ベンチに帰る時に悔しそうな顔を

もちろん、この競った試合の中だったので、なんとかチャンスメークできれば、流れも良かったので。ピッチャー陣も踏ん張ってたので、ヒットになればチャンスがあるなと思ってたので、悔しかったですね。

-マイクパフォーマンスで「野球は楽しい」と

そうですね、本当に楽しかったですね、久しぶりに。こういう気持ちをしっかり一生持ってやれるように、きつい時も必ずあると思うんですけど、この気持ちを大切に今後頑張っていきたいと思います。

-打席に入るときに観客から拍手

意外と打席に集中しちゃうタイプなので、甲子園でも聞こえないぐらいなんですけど、今日は少し耳にも入ってきて、うれしい気持ちと、「よっしゃここからやるぞ」と。そういう意気込みで入っていきました。

-ここまでつらい気持ちは

いやー、つらい気持ちというのはなかったですね。自分の中で復帰のイメージはすごく出来てたので、時期的にも自分の思い描いていた通りに進んでるので、うまくいってる感じですね。

-心の支えは

生きてるってことがすごくありがたいことだなって、すごく実感できたので。プラスまた日本のプロ野球のNPBというところでこうして野球ができてるっていうのは、すごく僕の中でも幸せなことだし。またこれで僕が活躍することで、さらにたくさんの人に勇気だったり夢だったりを与えられると思うと、本当に頑張るしかないなと、そういう気持ちですね。もう自分のためにというのは置いといて、みんなのためにこれから野球に取り組んでいきたいと思ってます。

-1軍の試合は

見られる時はしっかりテレビでも見てますし、いろいろ考えながら見てますけど。早く1軍の戦力になりたいなっていう思いもありますけど、まずしっかり自分のできること、コントロールできることをしっかり。今のうちにしか出来ないこともあると思うんで、しっかりパワーをためて、呼ばれた時に爆発できるぐらいにためたいと思います。

-節目の試合たくさんあるが、今日も

そうですね、本当にそうですね。ちょっと多すぎてどんどん忘れていっちゃうんじゃないかなって心配なんですけど。本当に今日もリスタートじゃないですけど、野球人生また新しいスタートを今日切れたんで、こんな大谷君の復帰とかぶる中で、こんなにたくさんのメディアの方に来ていただいて、本当にありがたい気持ちですし。これをたくさん「原口頑張ってるぞ」と、日本中に届けてもらって、たくさんの人に元気になってもらえたら、それが僕の本望なんで。そういう気持ちで、皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。