4番の一振りが試合を決めた。西武山川穂高が8回、0-0の均衡を破る値千金の決勝打を放った。

チームは首位ソフトバンクをたたいて3連勝。勝負の8月へ向け、不振の主砲が復活の兆しを見せた。

投手戦にケリをつけた。8回2死二塁。ソフトバンク甲斐野から右中間フェンス直撃の適時二塁打。「あの打席はけっこう『無』になれていた。本当に集中できていたので、あの結果になった」と喜んだ。

6月末までに27本塁打を放つも、7月は打率1割台に沈み、本塁打はわずか4本。「本当に苦しかった」と振り返る。それでも辻監督は「今日は山川という感じがあった。『来る』って言ってたじゃない!」と4番のバットを信じていた。

お立ち台で「8月は爆発したいと思います!」と高らかに宣言した山川。頼れる男に、本来の力強さが戻ってきた。