20年は梅バズーカがパワーアップだ。! 阪神梅野隆太郎捕手(28)が新型ミットを秋季安芸キャンプで試していることが4日、分かった。今季使用していたミットより、一回り小ぶりなミットで、より素早い送球が期待出来る。

より小さなミットを使う利点について、梅野はこう話す。「捕る位置がブレないし、捕った感触を感じやすい。ひと回り、ふた回り(小さい)だけで全然違う」。大きいミットと比べ、ボールがミットのどこに入ったかがイメージしやすく、手でボールを探す必要がなくなる。捕球後すぐに、送球動作に移ることが可能で、来季は梅バズーカがさらに威力を増しそう。今季の盗塁阻止率はリーグ2位の3割7分だったが、1位の巨人小林超え(4割1分9厘)も現実味を帯びる。

SSK社の担当者は「ミットは微調整をするため、グラブと違い何ミリ小さく、という表現は出来ないですが、試合で使える最大限まで小さくしました。SSKのミットを使い続けてくれて本当にありがたいし、少しでも理想に合う商品にしていきたい」と話す。

小さい分、捕れる範囲が狭くなるのでは? そんな疑問に梅野は「それは全然ない」と断言する。「大きいから捕れるわけでもない。素手で捕るイメージというか。大きいより小さいほうが好みです」。今キャンプでもテーマの1つがキャッチングの向上。全体練習が終わった後には、藤井バッテリーコーチとマンツーマンで、マシンを相手に捕球を繰り返す姿があった。

今季は正捕手として129試合に出場。プロ野球記録を65年ぶりに塗り替える123補殺を残し、2年連続のゴールデン・グラブ賞を受賞した。球団初の3年連続受賞へ、頼もしい相棒になりそうだ。

▼梅野は今季の盗塁阻止率が3割7分で、セ・リーグの捕手の規定試合数(全試合の1/2以上)到達者中2位。17年3割7分9厘、18年3割2分に続き、3年連続2位だ。なお阪神の捕手が阻止率1位となった直近は、13年藤井で3割7分1厘。