猛獣ライオンの猛打のかげに、猛斗あり-。計42安打24得点と西武が打ちまくった3連戦を終え、西武亀井猛斗1軍ヘッドゲームアナリスト(57)がベルーナドームから帰路につく。大半の選手や首脳陣がすでに帰った後だった。
夕日に照らされながら「選手のおかげ。最後は選手です」と打線をたたえた。西口文也監督(53)の就任とともに現職に復帰。スコアラー業務の責任者で、球界内にもその仕事ぶりにうなる人は少なくない。「去年は初球、みんな振らなくて」。データを生かし切れない。「今年も変わってきたのはレジェンドが来てから。背番号1。クリ(栗山)に『たるんでるからカツ入れてやってくれ!』と冗談半分で。でもクリが来てから変わりましたよ、流れが」と言い切る。
今年から試合前、亀井氏らとの10分間の個別ミーティングも開始。選手個々がよりデータと密接に。「カナリオはデータの見方も知らなかった。それをネビンが丁寧に教えて。若手にしてもそう。データを知って打席に立って、信じて、結果が出る。それで私たちとの信頼関係も強まる。少しずつですよ」。言葉通り、西武打線が徐々に温まる。
データは1日にしてならず。スコアラーが“応用”の下味をつけた上で選手に提示する。上限のない仕事だ。「どうしても気になっちゃうんですよ」。ろくに寝ずに分析する夜もたまにあったり。「今朝も大事な試合だし、気合入っちゃって3時起きで準備して。仮眠はしましたけどね」。だから勝てば全てが報われる。「今夜は少しゆっくり寝ますよ」。晴れやかに9連戦を締めた。【金子真仁】



