日本ハムは読書促進全道キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」の一環で、書籍778冊を一般社団法人「北海道ブックシェアリング」に寄贈したと5日、発表した。

同活動の1つである「読み終えた本をみんなでシェア」と銘打った取り組みで、札幌ドームでの公式戦開催日にファンの善意で集まった本を寄贈した。

この活動は北海道内や東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方沿岸部の読書環境整備を進めている「北海道ブックシェアリング」の活動に球団が共鳴し、14年から活動をスタート。 6年目を迎えた今年は7月19日から今季最終戦となった9月27日までの期間で開催された札幌ドームでの20試合で本の引き取りを行い、さまざまなジャンルの書籍、段ボール9箱分が集まった。

選手を代表して杉谷拳士内野手(28)は「僕自身も読書が習慣になって知識の幅が広がりましたし、今まで知らなかった世界に触れる楽しさを感じています。この活動を通じて、読書の素晴らしさを多くの人にシェアしていけたらいいなと思っています。今年もたくさんの方にご協力いただきました。選手一同、心より感謝申し上げます」とコメントした。

また、本の寄贈を受けた一般社団法人「北海道ブックシェアリング」の荒井宏明代表は「いつもたくさんの本を寄贈していただき、感謝いたします。わたしたちは読書環境の整備支援を進めるNPOです。北海道の読書環境はとても厳しい状況で、多くのまちに公共図書館や書店がなかったり、学校図書館の本が古かったりと、子どもたちの読書意欲に応えられていない状況です。『読みたくても読めない』というまちが年々増えています。北海道日本ハムファイターズを応援しているみなさんからお寄せいただいたたくさんの図書は、本会がジャンル別に整理して、図書不足に悩む学校図書館や保育施設、福祉施設、公民館などに無償で提供していきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。わたしたちも引き続き、北海道日本ハムファイターズの活躍に声援を送ってまいります」と、球団を通じてコメントを発表した。