最速163キロを誇るロッテのドラフト1位右腕、大船渡・佐々木朗希投手(18)が、いよいよプロ野球へ羽ばたく。野球以外はいまだ謎多き18歳に、球界も興味津々だ。2020年新春インタビューで注目のルーキーに迫った記者の感想は。

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やっと佐々木朗希に追いついた気がした。

昨年はアマチュア野球担当として、9カ月間、総移動距離2万5000キロ超にわたって「大船渡・佐々木」を取材してきた。とはいえ学校の取材規制方針もあり、1対1で話せたのは3月末の7~8分間のみ。質問への返答は、ほぼ想定内。言葉もたくさん濁した。仲間といる時の笑顔は報道陣にはまず見せない。実像が捉えきれない高校生だった。

それがいきなり「ポケモン、パワプロ、ツムツム」のほのぼの3点セット。大事な元旦インタビュー、ちゃんと話してくれるかな…。眠れぬ前夜をどうしてくれるんだ。本人の言葉を借りれば、自分でレールを敷き始めた-。今はそんな感じなのだろうか。

30分の取材時間が終了。休日なのに応じてくれた佐々木と、セッティングしてくれた球団広報担当。2人がいるのに思わず「30分、短いな~」と口に出た。ごめんなさい、悪気は200%ありません。“本当の佐々木朗希”と話して、ただただ純粋に楽しかった。【ロッテ担当=金子真仁】