阪神から6位指名された三菱自動車岡崎・中野拓夢内野手(24)は俊足巧打の即戦力だ。

身長171センチ、体重69キロと小柄だが、バットコントロールに優れた1、2番打者タイプ。日大山形時代には高2夏で甲子園に出場し、1学年上の現ヤクルト奥村展征内野手と二遊間コンビを組んだ。準決勝で現西武の高橋光成投手率いる前橋育英に敗れたが、県勢初の全国夏4強に導いた。

東北福祉大に進学すると、両打ちだった元西武の大塚光二監督の助言で、一時期はスイッチヒッターにも取り組んだ。現在は左打ちに専念している。自慢の守備では二遊間どちらもこなせ、守備範囲も広くて強肩。東北福祉大では遊撃手で1度、二塁手で2度ベストナインを受賞した。阪神の二遊間は同じ社会人出身の木浪、糸原らがいるが、中野もスタメン争いに名乗りをあげる。