広島森下暢仁投手(23)が、今季7勝目をかけ、17日中日戦で後半戦のスタートを切る。16日、バンテリンドームで行われた投手練習に参加し、ダッシュやキャッチボールで調整。中日戦へ向け「本塁打が出にくい球場ですけど、本塁打を打たれないように。初回の入りに気をつけて投げていきたい」と引き締めた。

侍ジャパンの一員として参加した東京五輪では、2試合に先発し、決勝の米国戦では5回無失点と快投。金メダル獲得へ大役を果たした。右腕は「すごい投手ばかりで、トレーニング方法や気持ちの持ち方などいろいろ学んだ。取り入れられるところは自分のものとしてやっていけたら」と充実の表情で振り返った。

栗林と同様に、チームメートだったソフトバンク千賀からトレーニングへの考え方を教わった。「野球生活は今だけではない。若い時は勢いでやっていけることもあるだろうけど、先のことを考えて、トレーニングを積み重ねていった方がいい」と、助言を受けたことが印象に残っている。

前半戦は13試合に先発し、6勝4敗、防御率は2・29だった。「前半戦は思うような結果が出なかった。まずは2桁勝利を挙げて、その先も狙っていければ。投げる試合はすべて勝つつもりでやりたい。すべてでタイトル争いができるように」と闘志を燃やした。【古財稜明】