最下位を走る日本ハムにアクシデント発生だ。楽天8回戦(札幌ドーム)の試合前、打撃練習中だった近藤健介外野手(28)が右脇腹を痛めて戦線離脱。札幌市内の病院で精密検査を受け、右内腹斜筋の肉離れ(2度)と診断された。ゲーム復帰まで約8週間の見通し。苦境の中、打率2割9分4厘の主軸を欠くことになった新庄剛志監督(50)は「厳シンジョー」と、残念そうに声を落とした。

内角球をさばいた際に、痛めたとみられる。BIGBOSSは「厄介なんですよね、痛めると。怖いですよね。練習でも痛めるし」。ただ、不運を嘆いてばかりもいられない。「これで試合に出られる子には、チャンスをものにしてもらって」。近藤不在をチャンスに変える、新戦力の台頭を願った。

この日は、3番でスタメン出場の予定だった近藤に代わり、急きょ、今川を起用。4番には「気持ちの面で変えてもらおう」と、不振に苦しんでいた新助っ人のヌニエスをあえて置き、好転を期待した。そのヌニエスが7回、楽天のベテラン涌井から来日1号の左越え本塁打。実に88打席目でようやく生まれた1発に、ベンチも大騒ぎだ。

2連敗で首位との差は今季最大の12ゲームに広がったが、BIGBOSSは「レイ(ヌニエス)に1本出たことが、これからの光になるであろう」と、“救世主”になり得るメジャー通算56発のスラッガーに希望を託した。【中島宙恵】

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