ソフトバンク4年目の渡辺陸捕手(21)が、プロ初安打初本塁打を放った。

「9番捕手」で今季初スタメンを飾り、2回1死一、二塁で広島森下から左翼へアーチ。右手を力強く挙げながら、ダイヤモンドを1周した。「シンカーをとらえることができました。先制を許してしまい、打撃で取り返そうという気持ちで、しっかり自分のスイングをしようと心掛けました。初のヒットがホームランで素直にうれしいです」。

その後の牧原大の2号ソロも誘発し、一挙6得点のビッグイニングを呼んだ。「スタメンで起用していただいた中で、まずホームランという最高の結果でこたえることができて良かったです。守りでもしっかりリードし、1人ずつ抑えていけるように頑張っていきます」と気を引き締め、3回の守備に就いた。

渡辺は神村学園(鹿児島)から18年育成ドラフト1位で入団。昨年8月に支配下選手登録を勝ち取り、今月24日にプロ初の1軍昇格を果たしていた。

◆渡辺陸(わたなべ・りく)2000年(平10)9月24日、熊本県生まれ。神村学園では3年夏の県大会で初戦敗退も、「5番・捕手」で出場して5打数3安打をマーク。18年育成ドラフト1位でソフトバンク入り。今季はウエスタン・リーグで打率3割1分8厘、2本塁打、14打点。187センチ、84キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は600万円。

【ニッカン式スコア】28日のソフトバンク-広島戦詳細スコア