投壊を止める。広島床田寛樹投手(27)が31日の「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦(マツダスタジアム)で5連敗阻止に挑む。

先週末のソフトバンク3連戦で大瀬良、森下、アンダーソンの3枚看板がKOされ、投手陣が26失点するなど今季ワーストタイの4連敗中。3位ながら貯金を2まで減らした。本拠地6連戦の先陣で新庄BIGBOSS軍団を倒すトップタイの5勝を挙げ、チームを再加速させる意気込みだ。

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投壊立て直しへ、床田がはずみをつける。今季9試合に先発し、チーム2位タイの4勝(3敗)。左の柱としてローテーションを守ってきた。新庄日本ハムとは中継ぎで登板し、3回1失点だった2月のオープン戦以来の対決。「いろいろ仕掛けてくる可能性もあるので周りを見ながらできたら」。オープン戦では新庄監督自ら一塁ベースコーチに入るなど、動きが予測不能だった。だが、対戦するのはあくまで打者。「初球からどんどんくるイメージがある。初球の入りを気をつけながら、先頭を出さないように」。1つ1つピンチの芽をつんでいく。

前カードの敵地ソフトバンク戦でチームは屈辱の3連敗をくらった。27日に先発した大瀬良が5回5失点。28日の森下は5回途中9失点(自責8)、さらに29日のアンダーソンまでも4回6失点…。コイが誇る先発陣が打ち込まれた。それだけに床田に求められる役割も大きい。「なんとかチームが勝てれば。今日1日(休みを)はさんで流れも変わるかなと思う。明日からしっかり良い流れをつくれるようにしたい」。新庄BIGBOSS軍団を勢いに乗せないためにも、必勝を期す。

シーズンの行方も左右する交流戦が、近年の広島には「鬼門」になっている。コロナ禍で中止された20年をはさみ、19年と21年は連続で最下位。今季も2カードを終えて1勝5敗と苦しみ、交流戦は12球団最下位に沈んでいる。

前週24日のロッテ戦は7回3失点。敗れはしたが、クオリティースタート(6回以上自責3以下)を決めて試合をつくった。「先頭を出さないこと、無駄な四球を出さないこと。先頭を取ればなんとかなる。やっぱり勝ちたい」。大事な本拠地6連戦の先陣。6年目左腕が窮地を救う。【前山慎治】

 

○…先週チームに唯一の白星をもたらした遠藤淳志投手は、6月1日に日本ハムとの第2戦に先発予定だ。前回25日ロッテ戦で交流戦に初先発し勝利と流れはいい。「初めての交流戦の先発で勝てたのは大きい。(チームは)4連敗しているが、自分のやるべきことをやってその結果勝てればいい」。相手の清宮は同じ99年生まれで「清宮は意識して投げたい。楽しみ」と今季2戦2勝の本拠地マウンドで抑えにかかる。

○…日本ハムとの3戦目のマウンドには九里亜蓮投手が上がる。昨年6月の対戦では5回2失点で敗戦投手に。「去年からメンバーも替わっていると思う。若い選手が多くてどんどんくるイメージがある」と想定した。前回26日ロッテ戦は5回途中6失点で敗れている。投手主将は「前回、早い回で降りて中継ぎに迷惑をかけた。勝てる投球をするだけ」と反省を胸に腕を振る。

<広島予想ローテ>

31日 広島床田-日本ハム加藤

1日 広島遠藤-日本ハム上原

2日 広島九里-日本ハム伊藤

3日 広島大瀬良-オリックス田嶋

4日 広島森下-オリックス山本

5日 広島アンダーソン-オリックス宮城

※球場はすべてマツダスタジアム

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