侍ジャパン投手コーチを務めるロッテ吉井理人監督(57)が8日、パドレス・ダルビッシュ有投手(36)のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)参戦表明を「めっちゃ、うれしい。投手コーチじゃなくてもうれしい」と歓迎した。東京・港区のTBS本社で、TBSラジオ「石橋貴明のGATE7」(来年1月15・22日、午後8時放送)収録後に取材に応じ、SNSを通じて「ありがとう」などとメッセージを送ったことも明かした。

今夏に渡米した際に、ダルビッシュが日米通算3000奪三振を達成した9月2日のドジャース戦(ドジャースタジアム)を観戦し、対話なども出来た。日本ハム時代も投手コーチとして成長を見てきただけに「球の強さはまったく変わっていなくて、変化球も多彩になって、いろいろなコースに投げ分けられていて、バッターをしっかり研究して意図した配球が出来ている印象。かなり進化しています」と評価した。起用法には「タイプ的には先発ピッチャーだと思っている。個人的には先発で見たいです」。今後、栗山英樹監督(61)と「先発で長いイニングを投げたほうがいいのか、短いイニングを後ろのほうで投げてくれるもの安心感があるのでいいのか。監督と決めていきたい」と熟考していく意向だ。エンゼルス大谷翔平投手(28)に関しても「バッターもやるのでピッチャーの使い方に関してすごく本当に考えてやらないといけない。簡単にはちょっと言えない。監督と大谷としっかり話して、決めていきたい」と慎重な姿勢を貫いた。

ダルビッシュには野球の戦力だけでなく、他選手らへのスキルアップへの影響にも期待を寄せている。「侍に選ばれている若手のピッチャー、バッターもそうですけれど、ダルは普段何しているとかでも影響を与えることが出来ると思うので、そういう日本のプロ野球界において、すごくプラスになると思います。出来れば宮崎のキャンプから来てほしいと思っている」。大谷とともに、経験値の還元も願った。【鎌田直秀】