広島大瀬良大地投手(32)が7回3安打無失点で、71日ぶり3勝目を手にした。投球とともに、戦う姿でナインを鼓舞した。1回は2死三塁、4回は無死二塁から好調の4番岡本和を迎えても、攻める姿勢を貫いた。1回は中飛、4回は遊ゴロ。いずれも直球で打ち取った。投球プレートを中央から三塁側に変えるなど、力強さに工夫もにじむ投球で、7回103球を無四球で投げ切った。

 

4月14日ヤクルト戦での2勝目から白星に遠ざかった。背負った責任の重さだけ、勝てない日々は苦しかった。常に報道陣に丁寧な対応をする右腕が、敗戦投手となった13日楽天戦後は報道陣の前で足を止めなかった。眠れない日々の中、家族が支えとなった。先月1歳となった息子はようやく歩けるようになったばかり。それでも抱っこをせがむことなく、自分の足で歩く姿に癒やしとともに、励まされた。「こういう投球を見せることができて、家族が一番ホッとしているかもしれない」。ともに戦い、スタンドで見守った家族にウイニングボールを届けた。

 

待望の白星にも「こんな成績ではいけないと思っている。先を見過ぎず、1つ1つまずは今日みたいなピッチングが継続できるように」と復活への1歩と位置付ける。新井監督は「本当に責任感の強い投手。援護をしてあげられず勝ちがつかない状況が続いていた。野手も十分、分かっていたので、今日は何とかと思ってたと思います」とたたえる。大瀬良を中心にチーム一丸でつかんだ勝利で、再び3位巨人に0・5ゲーム差とし、弾みをつけた。【前原淳】

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