攻守の不振により2軍調整中の阪神佐藤輝明内野手(25)がプロ初のサヨナラ弾を放った。ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)の延長10回1死一、二塁から逆転サヨナラ3ラン。初球を狙っていた。左腕大城の甘く入った内角スライダーを力強くたたき、弾丸ライナーで右翼ネットに突き刺した。
1軍、2軍、オープン戦を通じて初の劇弾だった。「つないでもらったので最低でも1点取る気持ちでした。打球が上がったのも、1つのいい要素かなと思っています」と静かにかみしめた。5月15日に降格してから2本目。2軍の全体練習に自主練習も追加する日々に「状態はいいです」と自ら分析している。
ただ、守っては2失策だった。最初は強いゴロをグラブに当てて後逸した。2個目は同点の延長10回。バント処理から挟殺で1人アウトにしたあと、打者走者も刺しにいったが、二塁カバーに2人重なり、佐藤輝からの送球を譲り合うという不運な「悪送球」だった。とはいえ、12試合で6個のハイペースで課題は明確だ。「練習するしかないです」と反省した。
試合後、恒例の選手代表あいさつにもちろん指名された。「1軍が苦しい中、この中から誰かが上がって…」と言ったところで、和田2軍監督に脇腹をつつかれた。「僕も含めて、上がって流れを変えていけるように頑張りたい」とマイクを通してファンに直接宣言すると拍手が起きた。一振りの魅力はやはりオンリーワンだ。【柏原誠】



