日本ハム柳川大晟投手(21)が、球団史の1ページに名を刻んだ。9回に登板し、3者凡退で3点リードを守りきった。今季8セーブ目。高卒3年目までの投手としては、87年松浦宏明が持つ球団記録に並んだ。頼もしい若き守護神が試合を締めくくり、チームは今季最多タイの貯金「13」。首位ソフトバンクとのゲーム差を1つ詰めて「9」とした。

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最後は磨き続けた宝刀で締めた。柳川が粘る蛭間に投じた8球目はフォーク。空振り三振。また、チームを無事に勝利へ導いた。「いつも通り投げました」と堂々の3者凡退。8月7日にプロ初セーブを挙げてから、セーブシチュエーションでは失敗なしの8セーブ目。高卒3年目までの投手としては球団最多セーブ数に並んだ。

柳川 そうなんですね。うれしいです。(記録に並んだのは)チョクさん(石川)ですか?

石川は高卒4年目だった18年に19セーブを挙げたが、高卒3年目までの球団最多セーブは87年松浦だ。84年オフに船橋法典からドラフト外で入団した右腕は87年に48試合登板で8勝5敗8セーブ。当初は敗戦処理だったが、登板すると打線が逆転して勝ち投手になることから「逆転のマツ」とも呼ばれ、抑えも任された。

03年生まれの21歳柳川が生まれる16年前の記録を知らなくても当然だ。その柳川はプロ入り時は育成。3桁背番号からはい上がり、少しずつ信頼を重ねてクローザーを任される成り上がりのプロ野球人生。その足跡は少しだけ松浦と重なる。

勝負の秋を前に2軍で磨いてきた宝刀もキレが増してきた。「ずっと練習してきた。それが今、いい感じで投げられています」というフォークは、金子2軍投手コーチから助言を受けてきた。「使いどころとか、投げる時のイメージ。空振りを取ろうと思って浮いたらもったいない。それでワンバンを狙い過ぎると次の球が逆に困ったりするから狙い過ぎず…っていう感じです」。学んできた決め球の使い方が生きている。

自信を蓄えた柳川ならセーブ数も、まだまだ伸ばせる。「そうですね。頑張りたいです」と話すのは、87年当時は背番号59だった松浦の記録を、背番号95の自分がひっくり返す近未来。しびれる戦いの中で、頼もしさも増してきた。【木下大輔】

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