巨人岡本和真内野手(28)がフォア・ザ・チームを守備で示す。昨季全試合で4番に座った“不動”の主砲が守備は“自在”に対応する。宮崎キャンプ第2クール初日となった6日、シートノックで三塁と外野に入った。球団での川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳に次ぐ歴代5位の872試合で4番に座っている岡本が、複数ポジションでの準備に意欲的に取り組んだ。

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岡本が3つのグラブを携えて、グラウンドに飛び出した。内野手用、外野手用、内野手用で一回り小さいグラブ。「まあ、そういう立ち位置にいるのでやるしかないかなという感じです」。シートノックでは最初は三塁で、中継プレーを確認した後半は左翼と右翼に入った。そつなくこなすも「やっぱり難しいですし、今の間に。去年は今の時期に練習していなかったので、今年はやっとこうかなと思って」と備えた。

構想段階では一塁は新外国人キャベッジ、三塁に岡本が本筋。同時に坂本の状態次第では左翼、キャベッジの状態次第では一塁に入るオプションも視野に入れる。岡本が内外野で複数守備位置が可能となれば、長丁場のペナントレース中に、状況に応じて攻撃力が高い打線を組むことができる。阿部監督も「いろんなバージョンが考えられるから、(複数守備位置を)やってくれるっていうのはありがたい」と話した。

とはいえ、本職は守備ではなく打撃にある。この日は、2度目の屋外フリー打撃で中堅から逆方向に打球を集めた。1球1球、丁寧に打ち返し「確認しながら、しっかりコンタクトしようと思ってやっていました」とうなずいた。18年6月2日に第89代4番となってから、872試合で打線の“定位置”に座ってきた。「守りたいというか、打つべきだと思ってやっています。そのリズムというのもありますし、まあ普通に僕が打つんでしょう」と自覚する。

替えが利かない不動の4番だけに、全試合出場が宿命となる。球団で2年連続4番で全試合出場は00~02年の松井秀喜、09年と10年のラミレスのみ。その重責の過酷さを物語っている。岡本は「全試合は出られるようにしたいなと。そういう準備はしています」。4番岡本が守備でもチームの可能性を広げ、勝率に直結させる。【為田聡史】

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