首位ソフトバンクが5連勝で貯金を今季最多の31に増やした。日本ハムも敗れて、5日に点灯させた優勝マジックは一気に2減の16。2位に今季最大タイの4ゲーム差をつけ、リーグ連覇へ大きく前進した。3連敗中だった有原航平投手(33)が7回3安打1失点の好投で11勝目。孫正義オーナー(68)が観戦に訪れた御前試合で、苦しんでいた右腕が鮮やかな復活劇を見せた。最短優勝は18日だ。
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小久保監督がほっと一息ついた。開口一番に自ら「今年初めてオーナーが来られていた。何とか勝たないといけないという思いで、本当に緊迫したいい試合を勝ち切れて良かった」と胸をなでおろした。試合前には「前半戦はどうなるかと思ったけど、よく盛り返してきたね」と孫オーナーから激励されたという。4月終了時の最下位から驚異のV字回復。今季初の御前試合で、小久保ホークスの強さをしっかり披露した。
先発陣の大黒柱、有原が復活した。自身3連敗中で、その間は全て5失点以上。猛省を繰り返してきた右腕が、この日は7回3安打1失点の快投。左打者の内角に食い込むカットボールを中心に、安定感ある本来のピッチングを見せた。「試合前にしっかりインコースに投げていこうと話をしていた。真っすぐもですけど、カットボールの精度がいいなと思っていた」。手応えは捕手の海野の同じだった。「海野もそのサインをたくさん出してくれた。いい投球できたんじゃないかなと思います」。4試合ぶりの11勝目を手にした右腕に笑顔が戻った。
今カード前まで9勝10敗と唯一負け越していた楽天に連勝し、パ全球団相手に貯金をつくった。さらに6月以降は本拠地みずほペイペイドームで30勝3敗1分けで、勝率は驚異の9割9厘。福岡で圧倒的な力を見せつけ、指揮官は「これだけお客さんが入ってくれている。そこで変なゲームは見せられないと、チームとしても選手としても思うでしょう」とうなずいた。
8月末のロードは2勝6敗と大きく負け越したが、9月は無傷の5連勝。ロードでの借金を取り返し、貯金は今季最多の31に伸ばした。この日は日本ハムも敗れ、優勝マジックは一気に2減の16。2位に今季最大タイの4ゲーム差をつけた。最短優勝は18日だが、小久保監督は「明日(7日)が大事です」と語気を強めた。今季9度目の同一カード3連勝で独走態勢に入る。【只松憲】



