球団初のリーグ連覇へ、阪神藤川球児監督(45)がコーチ、選手、スタッフらに猛ゲキを飛ばした。27日、大阪市内のホテルで選手やスタッフら約200人を集めて球団納会を開催。あいさつに立った指揮官は厳しい口調で言った。

「勝つと危険です。順調をもっと疑わなきゃいけない。ここから2カ月、必ず結果は出ます。やってなければ振り落とされます。組織は慣れたら終わり。私は絶対、慣れませんから」

チームは9月7日に史上最速のリーグ優勝を決めるなど圧勝した。だが指揮官は「慣れ」による油断が大敵と指摘。このオフの取り組みですべてが決まると呼びかけた。「最後、私1人になっても勝ちにいきます」。勝利への意欲は誰にも負けない。模範選手に挙げたのは背番号8だった。

「佐藤は泥まみれになって11月のキャンプを没頭してやったところから、タキシードまでいっています。泥にまみれてアスリートとして向上し続けるというのはすごく重要。グラウンド上はうそつかない。そういったところを求めなければいけませんから」

佐藤輝明内野手(26)は昨オフ打撃を見つめ直して鍛錬を重ね、本塁打、打点の2冠を獲得。弱点だった守備も磨き初のゴールデングラブ賞も受賞した。そのご褒美が黒のタキシードで堂々と参加した26日のNPBアワーズ。ナインにも現状維持に満足するなと進化を求めた。

「(来年)2月、選手たちに会った時、私はわかります。できる選手を使うのみですから。ぼーっと見てたら分かりますよ」

過去1度もなし得なかった球団初のリーグ連覇はそれほど難しい。指揮官のゲキをどう行動に移すか。来季への戦いはもう始まっている。【伊東大介】