虎の秀才ルーキーが持参したのは、使い込んだ1冊だった。阪神ドラフト3位の筑波大・岡城快生外野手(22)が、紙の英語辞書を携えて入寮した。「大学受験の時にすごく使っていた。お守りみたいな感じです」。高校は岡山の県立進学校、岡山一宮出身。一般受験で筑波大へ進学した経歴を持つ。受験勉強で欠かせなかったのが英語辞書。電子辞書が一般的だが「変なこだわりがあって。(辞書に)ペンを引くと、(記憶に)残るので使っていました」。何度もマーカーで線を引き、覚えた単語もある。進学後は使う機会はなかったが、「ずっと持っていました」。合格をつかんだ縁起のいい宝物として、虎風荘に持ち込んだ。特技のルービックキューブ(六面立体パズル)も持参し、頭脳派の一面をのぞかせた。

勉学と同様に、野球でもコツコツと努力を積み重ねてきた。高校時代は無名だったが、大学3年秋から3季連続ベストナインを獲得するなど能力が開花。「課題をしっかり把握して、効率よく課題を克服する力はついてきたと思っています」。持ち味の強肩、俊足はすでに即戦力レベル。「あとはやり切るだけ。センターでのスタメン出場を大きな目標にして頑張っていきたい」。虎の外野は近本、森下、前川らがひしめく大激戦区。国立大出身のスピードスターが、割って入る意気込みだ。【佐藤究】

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