１７日午前４時２０分ごろ、浜松市中区上島、元プロ野球選手桑田真澄さん（４１）の父泰次さん（６７）が経営する喫茶店兼住宅の１階から出火、木造２階建て約７３平方メートルを全焼した。２階から泰次さんが遺体で見つかった。浜松中央署によると、死因は一酸化炭素中毒。

　桑田さんは同日正午ごろ、浜松市内の病院で遺体と対面し、報道陣に「今年は、（自分が早稲田大学）大学院を卒業した後に父と１年間、ゆっくりしようと計画していた。最後にもう一度、キャッチボールがしたかった。非常に残念だ」とうつむきながら話した。

　浜松中央署などによると、泰次さんは出火当時、浜松市中区の女性（３６）と２階におり、煙に気付いたが、逃げ遅れたとみられる。女性は煙を吸って軽症という。同署が出火原因を調べている。１６日夜には、１７日に誕生日を迎える泰次さんのパーティーを自宅で開いていたという。

　泰次さんは浜松市内で少年野球チームを指導していた。チーム関係者によると、泰次さんは１０数年前に移り住み、「浜松ジャイアンツ」を立ち上げた。よく自らバットを握って教え、小中学生から慕われていたという。

　葬儀・告別式は１９日午後２時から浜松市南区都盛町２３５、セレモニーホール浜松南で行われる。

　［2010年1月17日20時57分］ソーシャルブックマーク