<楽天1-9阪神>◇4日◇コボスタ宮城

 阪神打線が元同僚の楽天上園啓史投手(29)に襲いかかった。2番手で登板した2回2死一、三塁の場面ではマートンが打ち取られたが、3回に打線が火を噴いた。1死一、二塁で梅野が左中間を破る2点適時二塁打。「(先発の藤浪)晋太郎のためにも追加点を取れて良かったです」と振り返った。

 さらに上本、大和が連続タイムリーを放ち、一気に4点を加えた。上本が「ここ2試合、打てていませんでしたが、いいところで1本打てて良かったです」と話せば、大和も「追い込まれていたので、何とか粘って後ろにつないでいこうと思っていました」とコメントした。

 上園は07年に阪神で8勝を挙げて新人王に輝いたが、11年12月に和田新体制の第1弾トレードで楽天に放出されていた。試合前に阪神ナインがあいさつを受ける光景もあったが、マウンドでは浮いた直球をことごとく痛打した。