虎の恋人は右の大型スラッガー!

 阪神が、今秋のドラフト上位候補として東海大相模・大田泰示遊撃手(3年)をリストアップしていることが9日、分かった。

 この日、球団事務所でスカウト会議が開かれ、高校生の指名候補を絞り込んだ。1巡目指名を即戦力選手にするか、将来性を重視するかの決断は先送りにしたが黒田編成部長は補強ポイントについて「野手になる」と明言。その中でも評価が高いのは大田だ。

 188センチ、90キロの体を生かし、高校通算65本塁打。今夏の北神奈川大会では5本塁打を放ち、さらに評価を高めた。本職は遊撃手だが2年時は三塁も守った。投手で最速147キロをマークする地肩の強さも魅力だ。他球団も熱視線を送る大型遊撃手。ドラフトでの競合が予想される逸材を、虎もマークする。

 阪神は最近2年は連続で、高校生最上位に野原、高浜と大型内野手を指名。次代を担うスター野手の育成に余念がない。球団関係者は「野手(指名)だったら(育成に)1、2年かけても良いと思う。ショートができれば外野もできる」と話し、野手指名の際は潜在能力を重要視する構えだ。

 また甲子園出場組では大型左腕の赤川(宮崎商)や右腕伊波(いは、浦添商)、左腕近田(報徳学園)なども高評価。大学、社会人、独立リーグ選手も含め、育成枠指名も前向きに検討中。最終的な方向性は、候補選手のプロ志望届けを待って決定する。