3月のWBCへ急ピッチで調整を進める阪神藤川球児投手(28)が、本番では1回を打者4人までに抑えきることを課題に掲げていることが分かった。藤川は8日の宜野座キャンプでWBC球を使い、2度目のシート打撃に登板した。

 山口投手コーチによると、藤川はWBC球について「滑らないように(ロージンなどで)準備をしていても、3~4人続くと効果が消えてしまう」と漏らしたという。同コーチも「打者が続くとファウルも増えてボールがどんどん変わる。5人続いたらしんどいだろう」と不慣れな球への対応を心配した。

 仕上がり自体は順調そのもの。この日は打者8人に対しバルディリスの1安打に抑え、三振も1つ。球速は約30球の平均が143キロ、最高は146キロを計測した。スピードだけでなく、コースにもこだわった。打者7人目の庄田にインコースへ直球を投げ、ファウルされると「ああーっ」と天を仰ぐアクションも出た。藤川は「甘く入ったから」と振り返り、すでに心は実戦モードに入っている。

 直球だけでなくカーブ、フォーク、シュートも投げ、藤川は「WBC球も大丈夫、大丈夫!

 打者10人続いたらしんどいけどね」と満面笑み。探せば出てくる不安にも、逆転の発想で「4人までに抑える」とリミット設定し、前向きにとらえる。11日の日本ハムとの練習試合にも登板予定で、調整そのものに不安はない。【村上久美子】

 [2009年2月9日12時52分

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