<練習試合:ヤクルト3-0楽天>◇24日◇沖縄・浦添

 楽天一場靖弘投手(26)が2番手で登板し、2回を無失点に抑えた。初回は3者凡退。2イニング目は先頭の宮出を空振り三振に仕留めると、1安打を許したものの二塁を踏ませぬ好投を披露した。野村監督は「一場は、ちょっと光が見えたかな」と話し、復活の兆しを感じていた。

 苦しいキャンプだった。昨年の秋季キャンプは肩痛で別メニュー調整。沖縄・久米島キャンプでも投球のバランスを崩し、ブルペンでもストライクが入らなかった。野村監督も、佐藤投手コーチに「ぶっ壊してもいいから、一場を何とかしてくれ」と改造指令を出していた。佐藤コーチによる、バランスを強調する指導で、練習試合のマウンドに立てるまで復活した。

 この日はバランスを重視してセットポジションからの投球。捕手からボールを受け取ると、すぐさま投げ返すのも、よいリズムを作った。「キャンプからやってきた、バランスとテンポよく投げることをテーマに置いたんです。(他は)何も考えずに投げたのが良かった。力みもないし、四球もなかった」と、結果に満足そう。「信頼を取り戻したい」と今季に意気込む一場にとって、好スタートとなった。【金子航】

 [2009年2月25日12時3分

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