侍ジャパンの周東佑京内野手(30)が、代名詞でもあるスピードで侍ジャパンの1次ラウンド1位通過に貢献した。

1点リードで迎えた8回だ。先頭打者の村上宗隆内野手(26)が四球を選び、周東が一塁代走で途中出場した。「行くなら120%で、行けるタイミングだけをしっかり待つという感じでした」。7番牧の3球目に勢いよくスタート。相手捕手は送球することができず、悠々のセーフで二盗を成功させた。その後は三塁へ進み、代打佐藤が放った左翼二塁打で貴重な追加点のホームを踏んだ。

涼しい顔でいとも簡単に盗塁を決める。だが、本心は意外にも「毎日ビビっています」と言った。代走の切り札として勝負の局面で走ることが常に求められる。成功か、失敗か-。結果次第で試合の流れを大きく変え、チームの勝敗を左右することだってある。

重圧と責任を感じ、自らに言い聞かせることがある。「今までプロに入って8年間で230個走ってきたというのを言い聞かせる。どの場面でも今まで走ってきたと自分に言い聞かせて、何とか気持ちを保っています」と自己暗示をかける。これまで盗塁王は計4度を数え、通算230盗塁。積み上げてきた実績を信じ、最後は覚悟を決めて勝負に出る。

前回大会の23年は世界一を経験した。スタメン出場は1度もなかったが、代走のスペシャリストとして大活躍。準決勝のメキシコ戦では1点を追う9回無死一、二塁から代走で出場し、村上の外野フェンスを直撃させた打球が転々とする間にサヨナラのホームへ生還した。

連覇のかかる今大会も、スピードスター周東の脚が大きな武器になることは間違いない。「厳しい場面でいくことが予想されるので。準備と、気持ちの持っていき方で頑張っていきたいと思います」と次戦以降を見据え、表情を引き締めた。

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