<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇29日◇さいたまスーパーアリーナ

 さいたまスーパーアリーナは、2万1000人をのみ込んだ。日本勢同士の対決では過去最高の入り。両者合わせてファイトマネー1億超えのビッグマッチにふさわしい展開に場内は盛り上がった。

 警備も異例の態勢で、約80人の警備員に埼玉県警も約100人の警察官を配備した。中継したTBSも、カメラを日本ボクシング史上最多の21台を配置と、すべてが異例づくし。TBS関係者は「国民が注目する2人を、逃さず伝えたいということ」と説明した。

 主催した宮田ジムの宮田会長は「たくさん入ってくれて、興行的には成功。ただお客さんは、興毅に勝つ内藤を見にきてくれた。その期待に応えられずに残念」と複雑な心境を語った。