「白岩さんおたんじょうびおめでとう」。3月5日、浅香山部屋が、インスタグラムにバースデーケーキの画像を投稿した。プレートにはお祝いの言葉。その日は同部屋に所属した、元十両の若者頭、白岩の佐藤政敏さんの誕生日だった。先月17日、腹部大動脈瘤(りゅう)破裂で死去。64歳だった。日本相撲協会の定年まであと2週間余り。突然の別れだった。

師匠の浅香山親方(元大関魁皇)によると、定年後も人脈を生かしてスカウト活動などに携わってもらう予定だったという。本場所や巡業などで運営補佐を担当しながら、部屋の面倒もよく見た。浅香山親方は「何より相撲が好きで、私が用事の時は代わりに稽古を見てくれた。癒やし系というか、部屋の雰囲気をなごやかにしてくれる存在。(別れは)まだ信じられませんが、我々も前を向いていきます」と顔を上げる。

部屋頭の十両魁勝(27)は、何度も連れていってもらった食事の席が思い出深いという。「今でも、うしろから現れてきそうな感じがします。とても大事な若者頭でした。今場所勝ち越して恩返ししたい」と決意を語った。【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

2月に64歳で急逝した元若者頭の白岩さんの誕生日を祝うインスタグラムでの浅香山部屋公式アカウントの投稿(浅香山部屋のインスタグラムから)
2月に64歳で急逝した元若者頭の白岩さんの誕生日を祝うインスタグラムでの浅香山部屋公式アカウントの投稿(浅香山部屋のインスタグラムから)