秋田・能代市出身でRIZIN初代フェザー級(66・0キロ)王者の斎藤裕(35=パラエストラ小岩)が、1年10カ月ぶりに勝利を収めた。平本蓮(24=剛毅會)に2-1のスプリット判定で競り勝ち、連敗を「3」でストップ。1年ぶりの再起戦で歓喜の雄たけびを上げた。
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斎藤が勝利を確信した。試合終了のゴングが鳴ると、ケージ(金網)によじ登り、両手を掲げて観客にアピール。右手で左胸を4度たたき、歓喜の瞬間を待った。いざ判定。1人目のジャッジは平本を支持したが、2、3人目は斎藤を勝者に選んだ。21年6月13日のヴガール・ケラモフ戦以来、1年10カ月ぶりに勝ち名乗りを受け、連敗を「3」でストップ。ケージ中央でマイクを握り、かみしめるように言った。
「ちょっと内容はまだまだだなと思うんですけど、負けが続いても変わらずに応援してくれた人たちがすごく温かく感じて、自分自身諦めなくて良かったなと思っています。また次に試合をしますので、たくさんの応援、お願いします。ありがとうございました」
先手先手の姿勢が実を結んだ。立ち技格闘技K-1出身の平本に対し、タックルを軸に試合を組み立て、圧力をかけていった。「これがMMA(総合格闘技)ですという感じ」と2回に顔面へワンツー、3回にはあごに左フックをヒットさせた。またディフェンス面では「彼の打撃の当たるラインは少しずらしながら」と大きなダメージを受けずに15分を戦い抜いた。
足踏みが続いていたが、プロ通算21勝目を挙げた。「勝つと景色が変わって見えるし、格闘技がいいなと自分で思ってしまったので、対戦相手に感謝したいと思います」。今後の展望については「次の試合は1年後でいいかなと思っているんですが、ちょっと相談しながら決めていきたいです」。総合格闘家・斎藤の戦いは、まだまだ終わらない。【山田愛斗】

